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ブランディングのポイント

BRANDING PRODUCTION POINTS

ブランディングに取り組む8つのメリットとは?
デメリットも知っておこう

MERIT AND DEMERIT

ビジネスが飽和した現在、事業の規模や業種に関わらず、選ばれるための「差別化」に取り組む企業が増えています。企業や商品・サービスに独自の価値を与え、認知・浸透をはかるブランディングには、さまざまなメリットが存在します。

一方で、ブランディングはすぐにその効果を実感できるものではなく、取り組みを進めてみなければ効果が判断できないことも多くあります。本記事では、ブランディングによって企業が得られるメリットや、取り組む前に知っておきたいデメリットについて解説します。

POINT

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ブランディングの8つのメリット

ブランディングとは、一言で言えば「独自の価値による差別化」です。では、他にはない価値を発信することで、どのような効果が得られるのでしょうか?本章では、ブランディングがもたらす8つのメリットについて具体的に解説します。

1価格を下げずに勝負できる

物価が高騰している現在、消費者はモノの価格帯をシビアに判断し、同じ原価でも「よりやすくて良いモノ」「よリコストパフォーマンスの良いモノ」を選ぶ傾向にあります。
ブランド力のない企業は、他社の設定した価格帯よりも少しでも安く商品・サービスを提供することで、消費者のニーズを獲得しようとするでしょう。

一方で、ブランドメッセージが浸透し、多くのファンを持つ商品・サービスは、値段に関わらずブランドそのものに対価が支払われるため、こうした価格競争に巻き込まれることがありません。他社より値段が高くても、プレミアム価格を維持し続けることができるのです。

2顧客単価の増加につながる

ブランドが発信する唯一無二のメッセージに共感した顧客は、ブランドのファンになり、他社と比較せず、長く愛着を持ってブランドを選んでくれます。

このような、顧客からの忠誠心を「顧客ロイヤリティ」と呼びます。顧客ロイヤリティが向上することで、顧客は同じブランドで商品をそろえたり、繰り返し商品を購入したりするようになり、結果として顧客単価の増加につながるでしょう。

3広告宣伝費を削減できる

顧客ロイヤリティの向上によりファンやリピーターが増えると、既存顧客からの売上が増えることはもちろん、SNSや口コミを通じた宣伝効果が期待できるでしょう。
消費者自身がブランド価値を広めることで、ブランドメッセージに共感する層に効率的に拡散させることができ、広告宣伝費を大幅に抑えながら認知拡大をはかることができます。

4競合の市場への参入を阻止できる

魅力的なメッセージを発信し、根強いファンをつかんでいるブランドが存在する市場には、後発のブランドが新規参入しにくいものです。

仮に参入してくるブランドがあったとしても、すでにあるブランドからシェアを奪うには、より優位性の高い差別化を行う必要があります。そのためのブランディング戦略にかける時間とコストはけして少なくないでしょう。ブランディングは競合他社との差別化だけでなく、市場に後発のライバル企業が参入することも阻止できるのです。

5優秀な人材が確保できる

ブランドイメージは、求職者にとっても重要なものです。同じ業種、似た商品・サービスを扱っていても、ブランドイメージが確立された企業は売上の安定性や社員の働きがいが見込めます。また、社内外にブランドが浸透している企業の場合、社員自身が企業のファンであることも珍しくありません。

ブランディングに取り組むことで、自社へのロイヤリティが高い社員を採用で獲得しやすくなるでしょう。また、他社で活躍している優秀な人材も、引き抜きやスカウトで自社に呼び込みやすくなります。

6社員の愛社精神が維持できる

ブランディングが浸透すれば、世間の認知の中で企業価値が高まり、働く人の誇りになるでしょう。根強いファンを持つ企業は長期的に安定した売上が見込め、将来にわたって発展が期待できるため、離職率も低い傾向にあります。

また、消費者や取引先など、外部に対して取り組む通常のブランディングにくわえ、自社の役員や社員に対して行う「インナーブランディング」への取り組みも増えています。インナーブランディングによって自社の価値を社員自身が認識することで、ブランドへのロイヤリティ(忠誠心)維持につながるでしょう。

7取引先からの信頼を得られる

「ファンが多く、顧客満足度が高い企業」や「従業員が働きがいを持っている企業」は、これから取引を始める企業に安心感を与え、取引後も信頼関係を維持しやすいでしょう。また、ブランドイメージが良いブランドであれば、取引を希望する企業が複数現れることもあり、より条件の良い企業を選択できる可能性もあります。

8新規市場の開拓に有利

ブランドが消費者から認知され、信頼を得られれば、これまでとは異なる分野の商品・サービスにも挑戦しやすくなります。また、新たに商品開発を行う際も、ブランドが獲得してきたファンがSNSや口コミサイトなどで発信してくれる可能性が高く、宣伝コストを抑えられるでしょう。

POINT

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ブランディングの3つのデメリット

ブランディングは万能ではありません。取り組む商品や状況によっては、計画通りに進まないこともあるでしょう。取り組みを始める前に、起こりうるデメリットについても確認しておきましょう。

1効果が出るまで時間がかかる

ブランディングは、すぐに効果が現れるものではありません。発信したメッセージが十分に浸透するまでは、年単位の時間がかかるケースもあり、長期的に取り組んでいくための予算と戦略が必要です。

より効率的にブランディングを進めるには、ブランドが発信するメッセージと受け取る側が持つイメージの差異をなくすことが大切です。ブランドのメッセージに一貫性を持たせるとともに、メッセージを発信する側でのブレが生じないよう、インナーでのブランド理解を徹底しましょう。

2効果測定や評価がしにくい

ブランディングは、認知や好感といった目に見えないゴールに向かって取り組むものであり、売上との関連性を数値化するのが困難です。ブランディングにおいてPCDAサイクルを正しく回すには、ブランド認知度やブランドロイヤリティなどの概念に数値を置き換えて計測するなど、効果を定量化する工夫が必要になるでしょう。

3強豪ブランドと戦うのは難しい

すでに強力なブランドが市場に存在し、強豪ブランドと同じターゲットを狙う場合は、よほど強力な差別化ポイントがない限り、後発のブランドがシェアを奪える可能性は低いでしょう。同じ市場であっても、ターゲット層をずらし、ニッチなニーズを狙うなど、競合と正面衝突しないブランディングを検討しましょう。

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【まとめ】ブランディングにはデメリット以上の価値がある

ブランディングは結果が見えるまでに時間がかかるため、長期的なスパンで取り組む必要があり、効果測定も難しい点がデメリットと言えます。一方で、商品・サービス独自の価値を掘り下げ、適切なターゲットに届けることで、規模の小さなブランドでも顧客をファン化し、売上の安定を目指すことが可能です。

広告費やキャンペーン費をかけずとも、市場で認知され、揺るぎないポジョンを得られるブランディング戦略は、ビジネスが飽和する現代において、小規模なブランドが生き残るための戦い方であると言えるでしょう。

ブランディングパートナーでは、市場やターゲットの分析から独自性の掘り出し、ブランドメッセージの開発、ビジュアルへの展開、顧客コミュニケーションのご提案と実行など、ブランディングに必要なすべてのフローをサポートします。ブランディングでお困りのマーケティング担当者や広報担当者の方は、お気軽にお問い合わせください。

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